2009/10/23

藤原新也「コスモスの影にはいつも誰かが隠れている」

写真家としても有名な藤原新也の短編集

道に迷った若者が「インドへ旅立つ」
現代ではネタにもならない



彼を有名にした写真の一枚に「死体を食らう犬」の写真がある。
インドの路上に死体が転がり、死体の足に噛付く野良犬の姿をとらえた一枚
そんな写真に彼が添えた文章は「人間は犬に食われるほど自由だ」
だったような記憶があります。



そんな彼の新作・短編集『コスモスの影にはいつも誰かが隠れている』
今日の毎日新聞の夕刊に彼のインタビューが掲載されていて
興味深く読みました。
ポストモダン以降の価値の変化を中心に話し
今の若い人には「足るを知る」感性がある。
と、肯定的に語っています。
この短編集には、しっかりとした写真家の眼を感じます。