2009/12/30

8 Days - Beuys in Japan

Oct. 31 (Sat) to Jan. 24, 2010 (Sun)
水戸芸術館現代美術センター



現在、水戸芸術館で開催中のボイスの展覧会
関連書籍が1月にフィルムアート社から発売されます

ヨーロッパ神秘主義の潮流が皆無な日本で
彼を理解することは難しいのですが・・・。
また、今だからこそ、錬金術師ボイスが残した
オブジェ群の温度変化を確かめられるのかもしれません。

日本語で読める書籍はミヒャエル・エンデとの対話集
「芸術と政治をめぐる対話(岩波書店)」ぐらいなので
どんな本でもうれしいです。



フィルムアート社 
水戸芸術館現代美術センター 編
A5判/224ページ/2,600円+税

本書より抜粋:

彼は、社会彫刻ということについて、つまり、学生たちと未来の社会をどうしたらいいのかを話したかったんだと思う……宮島達男

ボイスという例を知ったことで、自分がそれまで想像していた芸術家像の限界が、かなり遠くまでぐーっと広げられた人間は多いと思います……畠山直哉

人間がそこで息をしている「自然」が壊れてしまう。それが現実になってしまいそうな今こそ、ボイスの思想がとても大事だし、必要です……坂本龍一

2009/12/29

漫画原論

著:四方田犬彦  出版:ちくま学芸文庫


本書のあとがき
「本書はこれまで私が執筆してきたものの中で、もっとも独創性に欠ける書物である。(省略)すなわち、誰が書いても同じことだ。誰かが書きさえすればいいのだ。」

昨日、漫画の映画化と小説のアニメ化を話題にしたので
思い出したように 中学生でも読める良書の紹介

本書は、ちょっとアカデミックに漫画を論じた本で
記号学に興味がない人でも楽しく読めます。
原論に退屈な印象を持ってる人も
論じてる内容が漫画なので、きっと面白いはず。

2009/12/28

世界の終わりと夜明け前 

著:浅野いにお 出版:小学館



『ソラニン』映画化が話題の漫画家浅野いにお

彼の『世界の終わりと夜明け前』という短編集の中に
自身の作品を適切に表した言葉があった。

それは『東京』という話の中で主人公の漫画家が
編集者にインタビューされる場面

「編集者:浅く感傷的すぎると批判されることがありますが、その一方で閉塞感の続くこの時代において、若者から熱狂的に支持されています。時代に共感されることについて、ご自身はどうお考えですか?」

「漫画家:よくわからないです。僕は単純にいいものを作ろうと思って描いてるだけですから。ただ、ひとつ言えるのは、自分には決定的な何かが欠けていて、描けども描けども、きっと満たされることはないんだろうなって思うんです。」

決定的な何かが欠けていて、きっと満たされることがない世界が
浅野いにおの世界なのだろう・・・。

そんな世界を描いた『ソラニン』を映画化すれば
浅く感傷的すぎる青春群像劇になるだけ?

逆説的ですが、
青春とはまた浅くて、感傷的で、
決定的に何かが欠けたものなのかもしれません。

時代に共感される作品を映画化する業界よりも
自身の作品を客観的に見れる作家って強いですね。

四畳半神話大系

2010.4月よりフジテレビノイタミナほかにて放送


著:森見登美彦 出版:太田出版/角川文庫

彼の著書で一番好きな
『四畳半神話大系』がアニメ化される。

同じ感受性をもった主人公が異なった契機を
境にして、3つの物語を構成する原作を
構成脚本のヨーロッパ企画・上田誠氏が
どう映像化するのか?楽しみです。

褒め言葉として
見るに堪えないものになる

と思う。

2009/12/25

POCARI SWEAT

大塚製薬



1980年発売の「飲む点滴」POCARI SWEAT
関係者ではありませんが、
大塚製薬とSONY、Volkswagenは好きです。

風邪に罹ると
POCARI SWEARTに2000円クラスの栄養ドリンクを混ぜて
水分補給して、市販の風邪薬で様子を見ます。

大学時代に学んだ、唯一の実学。
教えてくれた友達が一番信頼できる人だったので
この方法も生涯の友になりました。

今年もあと少し
皆様、お体ご自愛ください。

※僕は効きますが、使用は個人の責任でお願いします。

2009/12/24

diary 091224

自分用のクリスマスプレゼント
買いそびれていたCDをたくさん購入。


















など 計8枚 

Freemiumの影響を最も受けてる産業だけに
今後、構造がもっと大きく変わるかもしれない。

最近は僕も購入に慎重と言うか

すごく贅沢している気分になります。

2009/12/21

GR DIGITAL III × STUSSY

2010.2月上旬発売予定 AD:500台


素敵です。




現在、某価格サイトで通常モデルは最安56980円
GR DIGITAL III × STUSSYは99750円予定

STUSSY

2009/12/19

diary 091219 

現代のノスタルジア

忘れ去られる情景です。



僕が小学生の時には
まだ、伝言板が駅にありました。

でも

クリスマス・イヴは古くならないから不思議。

2009/12/15

内藤礼 「すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している」

神奈川県立近代美術館 鎌倉
09.11.14〜10.1.24



ヴィトゲンシュタインの有名な言葉
「語りえぬことについては、沈黙しなくてはならない」

内藤礼の作品を前に、物質そのものにまなざしを向ける時

芸術のある側面と対峙する。
存在への開かれであり、そのもの。
芸術家・哲学者・宗教家が発狂してきた、そのものの問題。
たとえ、生成するイメージが優位であっても。
僕にとっては
その問題に挑む芸術家は繊細で希薄で魅力的であり続ける。

作品は物質を持ち、それを超えてある何かを確信をもって探求する。
言葉では捉えられない何かを。
その時、人間が思考する全ての言葉をすり抜け
「沈黙」が世界の重力と正確に釣り合っていることに気づく。

そして、物質が芸術作品へと自らを示し出す。


鎌倉は遠いけど
今年、最後の展覧会に内藤礼を選びました。
金沢は来年になってから。

dumb type DVD

2009/12/23 発売
「OR」「memorandum」
commmonsmart





音楽:池田亮司/映像:高谷史郎

2009/12/12

WAR IS OVER! Multilingual posters

Yoko One official flickr



オノ・ヨーコさんをtwitterでフォローさせてもらっています。
今日の明け方にヨーコが「#WARISOVER anniversary 1969/2009 Download, print, put up posters send cards to friends, use as your avatar/icon 」とつぶやいた。
Yoko One official flickrで「WAR IS OVER !」のポスターを
世界中の言葉で配布してます。
彼女の呼びかけに参加することで、一つの作品になる。

女性の現代美術家で一番、世界的に成功している人だと思うのですが
「言葉」や「アクション」の力を信じている、と言うよりも
それらによって鑑賞者の「想像力」を呼び起こそうとする。
だから、twitterも作品発表の場であるし、表現行為そのものだ。

数年前に彼女の展覧会で見た作品で、こんなのがあった。

壁に一本の線が描かれていて 言葉が添えられる
「想像しなさい、これは地平線である」

作品を前に僕はしばらく その場から動けなくなった。

diary 091212

街中の大きなクリスマスツリーに

小さな姉妹が2人並んで

手と手を合わせて なーむー

頭を下げてた。

気持ちはわかるけど、ちょっと違う

サンタ くるといいね。

2009/12/10

Pipilotti Rist - PEPPERMINTA

ヨコハマ国際映像際でプレミアム上映された
Pipilotti Rist 初の映画作品「PEPPERMINTA」ダイジェストです。

2年前の原美術館で観た作品をアングルと色彩で思い出した。
やっぱりPipilottiは強烈です。


Pipilotti Rist
1962年、スイス、グラブス生まれ。
80年代よりビデオインスタレーションを制作し、
各国の主要美術館や国際展などで発表。
ヴェネツィア・ビエンナーレ(97年)では若手作家優秀賞を受賞した。
日本での個展には原美術館での『ピピロッティ リスト: からから』
(2007〜08)

POCKET DIGITAL CAMERA SQ28m

EXEMODE, INC.



CameraPeopleが企画したトイデジPOCKET DIGITAL CAMERA SQ28m
12日、DELFONICS SHIBUYAとSEANTの店舗で先行発売。
14日からカメラピープルストアで順次発売される。
価格はオープンプライス。5,980円前後の見込み。

僕が面白いと思ったのはムービー機能で
通常とは異なる8fpsの動画(1秒間に8枚の静止画で構成)を
採用することで、
どこか懐かしい8ミリ映画のようなノスタルジックな映像が撮影できる。
らしい。
シングル8カメラが骨董品化、フィルムは製造終了している現在
安価なトイカメラの利点を活かした逸品では?
とりあえず購入してみます。
撮像素子が1/2.7型(5.3×4.0)なので、
02~04年ぐらいのコンパクトデジカメレベル。

個人的にはキーホルダー型ではなく
シングル8型にして欲しかったです。

2009/12/08

Bill Viola - The Reflecting Pool



絵画に対するアクションだと思うのですが
Bii Violaの異時同時図を持ち込んだ1977-79年の作品
YouTubeにこんなものまであるんですね。
現在、再生回数が80000回over
この数字は多いのか少ないのか?

Pocket WiFi


EMOBILE

EMOBILEから発売されているポータブルHSPAモデム
「Pocket WiFi」 D25HW
基本使用料5980円/月~

持ち歩ける自分専用無線LANスポットってことで、Pocket WiFi

PC・iPodtouch・Smartphone・ゲーム機など
無線LANに対応している機器のパケット通信を
EMOBILEに一元化できる。はず。最近、購入を検討してます。

しかし、エリアを確認してみると
これだけに依存すると田舎に出張なんて時には
悲惨なことになりかねない。

まだ僕の周りで使用している人がいないので、
そのへんどうなんだろう。

2009/12/06

大人の科学マガジン vol.25


大人の科学マガジン vol.25
A4変型判/100ページ/2009年10月30日発売
●価格:2,500円(税込)
●ふろく:35mm二眼レフカメラ
●購入方法:全国書店 学研オンライン ショップ 『ショップ.学研

買いました。
toy cameraで撮影した写真は
普段、みなれた広告イメージから
少し降りた場所に僕を連れて行ってくれる。
まだ組み立ててないのでレビューは書けませんけど、
なんだか、興奮してます。

こちらも2眼レフトイカメラのblackbird,fly
12600円しますが、お勧めです。

2009/12/05

diary 091205

「すき屋 牛丼祭り」並盛り299円

ビックリするぐらい安い。
これって色々な意味で大丈夫なのかなぁ?!
少し不安になりますね。

でも

1円は1円だし、100万円は100万円
働いてもらった1万円でも、給付金でもらった1万円でも
1万円のものしか買えない。
苦労して獲た1万円なら1万2000円の商品と交換できます
みたいなバカな話は存在しない。ある意味、ドライであるべきなのかな?
なんて考えながら、
僕はカウンター席でムシャムシャ牛丼を頬張っていると

テーブル席に座った親子に眼が留まった。

父親と小学生2年生ぐらいの男の子です。
父親が牛丼ミニを前にして、男の子が牛丼大盛りに挑戦していた
男の子が挑戦の果てに残した牛丼大盛りを父親が食べるのだろう。
見ている僕も心の中で応援。

そして なんとなく ほっと した。

2009/12/04

束芋 「断面の世代」

アーティスト活動10年目。
束芋が切り開く、新しい世界の断面。
横浜美術館
09.12.11~10.3.3



大型映像インスタレーションはすべて新作と発表されています。

大橋トリオ I Got Rhythm?

09.11.11



これまでインディー2作品、メジャー作『A BIRD』でJAZZ/アコースティックサウンドで柔らかで歌心ある楽曲を展開してきましたが、今作のテーマは「DANCE」。これまでの大橋サウンドを展開しながらも、踊れるアップ・チューンから、チークタイム(笑)にピッタリなスローバラードまで幅広い年齢層対象の大橋トリオの ダンス・ミュージックを収録!!
HMV レビュー

発売してたんですね・・・
前作の「A BIRD」が素晴らしかったので楽しみです。
明日の帰りにでも買ってみます。

2009/12/03

阿部芙蓉美 / ブルーズ

08.4.30




発売は昨年ですが、僕は今年、
友達のブログで、その存在を知り、たくさん聴いたアルバムでした。
こんなに長く付き合える作品はそんなにありません。
紹介してくれて、ありがとう。
最近、また聴いてます。

2009/12/01

そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります

川上未映子著 講談社文庫



11月に読んだ本の中で、気になった本は川上未映子のエッセイ集
『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』だった。

著者初の文庫版と言うことで、書店を数件廻り、購入。
読んでみると彼女独特の文体がじわじわぁ~と心に入ってくる。
詩集も数多く出してるだけあって、
著者がどのように言葉を媒体にして世界を捉えているのかが、
読んでる僕にもイメージを連れてきてくれる。
どうにも表現しにくい感情や事象を
女性特有の皮膚感覚というより
内臓感覚で言葉にしているような気がします。

読み終わって

この本に似た印象の作品を思い出した。

『私小説 from left to right』
水村美苗 著 ちくま文庫



こちらはエッセイではなく小説なのですが、
この本もジェンダー全面で、著者にしか書けない文体で
感情の言語化に成功している。

どちらも優れた文筆家です。

この2冊は対峙するより、素直に飲み込まれた方が
楽しめる作品だと思います。