2009/11/04

悲しき熱帯




彼の話を友達としていた、次の日に
どう考えても、それは偶然なんだけれど
死去のニュースが流れた


著書『悲しき熱帯』はレヴィ=ストロースが
1930年代のブラジルを旅行し
滞在した体験をもとに書かれた奇書で

冒頭「私は旅や冒険が嫌いだ」
「それなのに、いま私はこうして自分の探検旅行のことを語ろうとしている」
で始まる

そして最後には
「世界は人間なしに始まったし、人間なしに終わるだろう」
「ともあれ私は存在する」
と書く


文化人類学の古典的名著として有名だけど
紀行文としても、僕は崇高な紀行文だと思う

多くの人が、今、この瞬間も本書を読み返しているんだろうな