2009/11/02

不確定性原理を超える

『ハイゼンベルグの顕微鏡』
~不確定性原理は超えられるか~
著:石田茂



根っからの文系男子がこの本の紹介を書くには多少の勇気と
迷いがありますが、そもそも個人的なブログなので、
やっぱり書こうと思います。

ハイゼンベルグの不確定性原理
「顕微鏡で電子を見るという思考実験を設定した」
しかし、物質を見るには光を当てなければならないが、
電子はあまりにも軽いので光によって動きが変わってしまう。
観測が物質の状態を変えてしまうので、物質の状態を知るのは
不可能になる。それをハイゼンベルグ先生は
「物体の位置の測定誤差と測定で生じる運動量の乱れの積は
常に一定の値以上になる」とまとめた。

掛け算をした時に0になってはいけないと決められているから
誤差0の測定はできないことになる。

文系男子が要約すると、このようになる。
間違っていたなら、ごめんなさい。

本の内容は、
小澤正直やアインシュタインなどが問題を議論して終着する
までが書かれています。


学生の頃、煮詰まった時に畑違いの本をよく読みました。
読んだ当時は、物質と視覚の問題に悩んでいた時期で
僕の悩みは「無理か?」「いやいや、無理じゃない!」
「無理か?」「いやいや無理じゃない!」のループ
この本に出会って
「あっ、そもそも無理なんだぁ~」と開き直れた感じと
光の可能性が僕の前に現れた瞬間でもありました。

今日は学生仲間と集まります。
ふと思い出した一冊です。