2010/10/18

Yuki KIMURA Untitled / 木村友紀 無題

IZU PHOTO MUSEUM (静岡) 
September 5(Sun.),2010 - January 11(Tue.),2011

すべて新作となる本展は「無題 Untitled」と名付けられました。このタイトルのとおり、木村はこれまでの活動の中でゆっくりと熟成させてきた、イメージと支持媒体との関係や写真の事後性などについての考察を、ストーリーやキーワードを排し、作品そのものによって、より実践的に表現しようとしています。またそこには中心的なイメージは無く、配置された個々のイメージが生み出す効果の発揮するままに様々な方向へと展開しながら、その空間全体が一つのインスタレーション作品として成立します。
ここで使われている写真は、木村自身が旅行中に撮影したもの、祖父のアルバムの中に見つけたもの、世界各所の様々な街で買い集めたもの、友人から贈られたものなど、別々の経緯で作家の手に渡り、それぞれのテーマに沿って厳選されています。木村は配置という単純な作業を分析的に捉えながらそれを行うことで、写真が指し示す「過去」の画像と画像、あるいは画像とオブジェを関係づけ、現前する空間につなぎとめようとします。そうして、インスタレーション「無題 Untitled」には、今ここにしかない「現在性」が鮮やかに立ち現れるのです。
(展覧会概要/引用)



木村さんの作品を初めて見たのは『サーファーのための瞑想の部屋』という映像インスタレーションだった。そして、変な人だなぁーと思った記憶があります。それからも、彼女の作品を見る機会があったのですが、未だにその印象はかわりません。とても好きな美術家の一人です。