2010/10/20

若林奮 / 水没

KENJI TAKI GALLERY (Tokyo)
October 28(Thu.),2010 - November 30(Tue.),2010


「水没 I 」 2002

「… 風景として集約されるような事柄。地質のこととか、気象とか、動物、植物、鉱物といった人間に関わる以外のものを見る機会が多くなる。人間についての唯一のものは、人間が描いた最初の絵はどのようなものであったかということです。… 美術の背景として大きな自然があったのです」

 「彫刻は対象化した人間などは表現しない。むしろそれを行う人間の思考なり行動を表明するものと考えるなら、これは人間全体のことではなく、私個人のことになります。ここらあたりから出てくる問題によって気づいたことが、《振動尺》の発想のひとつになったのです」

 (若林奮インタビュー : 2002年豊田市美術館発行図録 pp.102-103)




彼を知ることで、
彫刻家の概念が大きく広がったように思います。